スタディサプリENGLISH(TOEIC対策コース)のコンテンツの1つである「実践問題集」。
オンラインで学習できるTOEICの模擬試験ですが、別売りでテキスト版も用意されています。
(テキストは『スタディサプリENGLISH Webサイト/スマホアプリ』に収録されている『実践問題集』を書籍化したもの)
【価格】1冊1,058円(税込)
ちなみに2019年1月現在、オンラインでは「実践問題集Vol.1~10」「実践問題集NEXT Vol.1~8」までの18回分がリリースされていますが、そのうち「実践問題集Vol.1~10」までがテキスト化されています。
僕もスタディサプリTOEICの受講にあたり、実際問題集のテキストを購入しましたので、その中身をレビューしていきます。
問題構成や解説の親切など、TOEIC公式問題集とも比較しています。
スタディサプリTOEICの実践問題集テキスト版の購入を検討している方は参考にしてみてください。
目次
実践問題集の内容について

実践問題集にはTOEIC本番と同じ形式の問題と、その解答・解説が収録されています。
それぞれ具体的に見ていきましょう。
実践問題
実践問題パートは、TOEIC公開テストとほぼ同じ形式です。
(2016年からの新形式に対応しています)
Part1の写真の問題(全6問)↓

Part2、3の会話形式の問題(Part 2 全25問、Part 3 全39問)↓

Part4のネイティブの話す内容に対する設問に答える問題(全30問)↓

Part5の文法問題(全30問)↓

Part6の長文穴埋め問題(全16問)↓

Part7の長文問題(全54問)↓

Partごとの出題数はTOEIC本番(新形式)と全く同じでした。
解答・解説
続いて、実践問題集の解答・解説の中身を見ていきましょう。
実践問題集のテキストはスタディサプリTOEIC対策コースの実践問題集を書籍化したものなので、解答・解説の内容はアプリ版・Web版とほぼ同じです。
(一応、テキスト版とWeb版の解答・解説と見比べてみました)
Part1の解答・解説↓


Part2の解答・解説↓


Part3の解答・解説↓


Part4の解答・解説↓


Part5の解答・解説↓


Part6の解答・解説↓


Part7の解答・解説↓


テキスト版に記載されている解説はWeb版(アプリ版も同様)とほぼ同じ内容でした。
ただ、個人的にはやはりテキスト版の方が見やすいと感じました。
重要単語にマーカーできるのもテキスト版のメリットといえます。
また、テキスト版にはTOEIC予測スコア一覧表が付いています。

実践問題集を一通り解いたら、採点してTOEICの点数に換算してみましょう。
TOEIC公式問題集と比較してみた

実践問題集をTOEIC公式問題集と比較。
以下、両者のメリット・デメリットをまとめました。
実践問題集 | TOEIC公式問題集 | |
---|---|---|
メリット | ●コスパが良い(1冊1回分1,058円) ●アプリ版と対応しているので復習しやすい ●アプリ版に動画解説がある(実践問題集Vol.1~4) ●リーディングパートの音声データも収録されている(音読トレーニング) ●テキストがコンパクト |
●本番同様のクオリティー(公式出版だから) ●冊子が大きいため見やすい ●解答・解説が親切 ●ダウンロード音声の速度調整機能が便利(最大4.0倍速が可能) |
デメリット | ●公式問題集に比べると解答・解説が少し見づらい ●アプリ(Web版)の料金が高い |
●実践問題集よりも高い(1冊2回分で3,024円) ●リーディングPartの音声データがない |
この中でも、個人的に気になったのは以下の2点。
- 見やすさ
- 解答・解説の親切さ
見やすさ
まず、実践問題集とTOEIC公式問題集はサイズが異なります。
公式問題集の方がサイズが大きいため、全体的に写真も文字も見やすくなっています。

実践問題集はサイズこそ小さめですが、問題を解く上で不自由するほど見づらいわけではありません。
むしろ、サイズが小さい分場所を取らないので、外出時の持ち運びも便利です。
ただ、自宅で本番形式で問題を解くなら、TOEIC公式問題集の方が使いやすいでしょう。
解答・解説の親切さ
実践問題集と公式問題集では、解答・解説の親切さにも違いが見られました。
結論からいうと、公式問題集の方が解答・解説が親切な印象です。
具体的にいうと、Part3,4,6,7の長文が絡む問題での解説にて、公式問題集では「正解」に関わる文が以下のように色分け&番号分けされている点です。
【公式問題集の解答・解説】


このように色分けと番号分けすれば、「この設問の正解はどの文からきているのか」が一瞬で分かるので便利です。
では、スタディサプリTOEICの実践問題集はというと、公式問題集のような色分けはされていませんでした。
【スタディサプリTOEICの実践問題集の解答・解説】


色分けや番号分けがないと、正解が本文中のどの文から導かれたのか探すのに時間がかかってしまいます。
その点、公式問題集の解説はユーザー目線でわかりやすい構造になっているのが好印象ですね。
ただ、解説のボリュームは実践問題集の方が多い印象です。
公式 TOEIC Listening & Reading 問題集 4
実践問題集の最大の強みはスマホアプリと併用できること

見やすさ、使いやすさでは公式問題集の方が有利な印象を受けましたが、スタディサプリTOEICの実践問題集にも大きなメリットがあります。
その最大の強みは、スタディサプリTOEICのスマホアプリと併用して学習できることです。
スマホアプリと併用することで、以下のメリットがあります。
- オンライン上で場所を選ばずに実践問題集に取り組める
- スコアアップに効果的な復習トレーニングができる
- リーディングパートにも音声データが収録されている(Part6〜7)
紙ベースの問題集だと、学習できる場所が限られてくるのが難点。
忙しい方は実践問題集に取り組める時間も限られてくるでしょう。
でも、スタディサプリTOEICであればスマホがあれば場所を選ばずに実践問題に取り組むことが可能。
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実践問題集はテキスト版もスマホアプリ版も中身は同じです。
つまり、外出時はスマホで学習、帰宅後はテキストで学習、と状況によって使い分けることができます。
さらに、一度解いた問題でも復習しやすいようにトレーニング機能(ディクテーション、シャドーイングなど)が用意されています。
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特にシャドーイングやディクテーションなど、自力でやろうとすると面倒な作業でも、アプリ1つで完結できてしまうのは便利です。
この復習トレーニングのコンテンツは公式問題集のようなテキスト版ではおそらく実現できないでしょう。
アプリ版ならではの最大のメリットといえます。
また、公式問題集には基本的にリーディングパートの音声データは収録されていません。
一方、スタディサプリTOEICにはリーディングパート(Part6〜7)の音声データも収録されており、復習トレーニング(本文チェック、スピード音読)で実際に英語音声を聞くことが可能なのです。
特に音読はPart6〜7の効果的な復習方法の1つなので、全文の音声データを視聴できるのは大きなアドバンテージになるはずです。
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実践問題集の効果的な使い方

実践問題集のテキストの使い方は大きく分けて2つあります。
- 本番形式の模試として活用
- スコアアップのためのPart別トレーニングとして活用オススメ
それぞれ見ていきましょう。
本番形式として活用する場合
まずは音声データをダウンロードします。
音声のダウンロードはテキスト2ページ目記載の専用URLから行えます。
音声データを再生するとリスニングパートのイントロダクションが始まるので、その内容に従い問題を解いていきます。
リスニングパートは約45分間で終了しますので、その後はリーディングパートへと進みます。
テキスト最後のページに解答用のマークシートが付属しているので、必要に応じて使いましょう。
スコアアップのためのPart別トレーニングとして活用する場合
実践問題集はPart1〜7まで約2時間かけて解くことになります。
2時間ぶっ続けて学習するのは大変ですし、そのあとにただ答え合わせするだけでは十分なスコアアップにつながりにくい側面があります。
したがって、まずはPart別に分けて本番形式の問題を解き、それぞれのPartのスコアアップに効果的なトレーニングを行うことをオススメします。
Part別に効果的なトレーニング方法は実践問題集(テキスト版)の冒頭に記載されているので、詳しくは実践問題集を購入してから確認してみてください。
実践問題集はアプリ内、もしくは公式サイトから購入できます。
(1冊1回分で1,058円)
まとめ
以上、スタディサプリTOEICの実践問題集(テキスト版)のレビューをご紹介しました。
本家の公式問題集にも引けを取らないクオリティでしたが、実践問題集の最大の強みはスマホアプリと併用できることです。
- オンライン上で場所を選ばずに実践問題集に取り組める
- スコアアップに効果的な復習トレーニングができる
- リーディングパートにも音声データが収録されている(Part6〜7)
これらのメリットのおかげで、スキマ時間を有効活用しながら効率的にTOEICの学習ができるようになりました。
スタディサプリTOEICで学習している方、これから始めようという方は、ぜひ本記事を参考に実践問題集に取り組んでみてください。

